Houdini学習「Cloud Tools」
【 学習内容 】
Houdini20で新しくなった、雲ツールについて学習しました。最初は以下の公式チュートリアルに従って、ヒーローアセット想定の小さな雲を作成しました。
https://www.sidefx.com/tutorials/project-pegasus-clouds/

チュートリアルに従って作成した小さな雲

ですが、上記の内容だけでは理解が足りないと考えたため、個人的に好きなモチーフである「真夏の積乱雲」の再現を試みました。再現に当たって、概形は自分で指定できるようにしたいと考えました。今回リファレンスとしていた雲は山のような形状をしたため、概形にはチューブを選択しました。

概形として使用したチューブ

最初は、ベースとなるジオメトリの作成に、標準で用意されているCloud Shape from Polygonノードを試しましたが、大きな塊をこちらの想定通りに制御する事が出来ませんでした。そのため、入力ジオメトリ内部で球をランダムにスケール・回転しながら、スキャッターするという、独自のアプローチをとりました。

左: 概形そのまま
中央: Cloud Shape from Polygonノードを用いた結果
右: スキャッターを用いた独自の方法を用いた結果

加えて、雲を複数配置したいと考えたため、一連の手順をHDA化し、パラメーターでバリエーションを出せるように実装しました。

概形から雲を生成するHDA

雲生成HDAのパラメータ一覧

上: Output Detail Object無効化
下: Output Detail Object有効化

今回はライティングやマテリアルまでは踏み込めなかったため、次回の課題としたいです。